オーストラリアのワーホリで稼げる仕事、ミートファクトリーの実話(2)仕事の内容

オーストラリア
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はい、こんにちは。

 

Junyaです。

 

前回はミートファクトリーで仕事に就くまでの話をしました。

 

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今回はミートファクトリーでの実際の仕事内容や働いている間の日常生活、そして給料について書いていこうと思います。

 

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ミートファクトリーの仕事内容

 

ミートファクトリーにはいろいろな種類の仕事があります。

 

僕の働いていた工場は大きく分けるとビーフとラム。

つまり牛と羊ですね。

この二種類の動物が生きたままトラックで運ばれてきて、見事お肉になり、箱詰めされて出荷されていきます。

 

ということは、まず屠殺し、皮を剥ぎ、内臓を取り出して分別し、肉を骨から削ぎ落とし、部位ごとに適当な大きさに切り分けて、箱詰めです。

 

今書いたそれぞれの工程も、更に細かい工程に分けられます。

 

ビーフの肉を削いで切って箱詰めにする部屋

 

他の工程のことはよくわからないので自分が担当した工程について詳しく説明します。

 

僕の配属されたところはビーフの肉を骨から削ぎ落として切り分けて箱詰めにする、最終段階の作業をする部屋、人呼んでボーニングルームでした。

 

学校の体育館くらいの結構広い部屋にベルトコンベヤーが張り巡らされ、よくわからん機械が設置されています。

 

部屋の奥の隣と繋がっている大きな通路の上空を、皮が剥がれ内蔵もキレイに取られ骨と肉だけになった牛が縦と横に十字に切断された状態。

 

つまり右半身と左半身に分け、その後上半身と下半身に切り分けられ、それぞれの足首の骨にフックをかけ吊られてゆっくりとこちらに列をなして流れてきます。

頭部は既になく、どこか別のところで処理されています。

 

僕はビーフの肉を骨から削ぎ落とす工程だったんですが、そこだけで20コくらいの工程があり、

その後の切り分けるところも部位ごとに分かれ、計30人くらいが作業し、その後の箱詰めも、種類分けやらなんやらで30人くらい居ます。

 

働いている期間中、1箇所だけをずっと担当する人もいれば、

何箇所か任される人も居ます。僕は早く時給を上げてくれとスーパーバイザーに何度も頼んだので半年間で最終的に3箇所ほどやってました。

複数できると急に休みが出たときとか一時的に一箇所に肉が溜まって滞ってるときに助けに行けるんで便利なんですね。

 

大もとの肉は相変わらず上空に釣られゆっくり流れ、ボーナーと呼ばれる精鋭たちが一段高い作業台に並んで釣られた牛の肉を削ぎ落とし下の作業用のまな板に落とします。

 

下の作業達はスライサーと呼ばれ次々と落とされて来る肉を黙々と切り分けます。

スライサーの仕事もハードなんですが、ボーナーの仕事は数倍ハードです。

 

牛のアバラの肉を削ぐ、リブスライサーというポジション

 

最初に配属されたのは、牛のアバラをの肉を削ぐ仕事でした。

アバラいわゆるリブですね。なので名前はリブスライサー。なんかカッコイイですね。

 

複雑な形をしたアバラの骨と骨の間の肉をひたすら削ぎ落とします。

スペアリブ用の肉は予め電動ノコで骨ごと四角く切り抜かれ、残った部分の肉を削ぎ落とし最終的にミンチになります。

 

アバラと一言で言うとあんまりイメージ沸かないでしょうが、牛の胴体についてて内蔵を守っている骨ですから、それはもうデカイです。

ブルと呼ばれる他よりふたまわり以上でかいヤツなんかはまじで魔物です。

 

リブスライサーは先ほど説明したようにスライサーなんで、下の作業なんですね。

つまりデカいアバラが上から降ってくるんです。上のボーナーも必死でやってますんで、一応気をつけてくれてますが結構雑に落としてきます。

ライン稼働中は戦場ですから、自分の肉を処理するのに必死なんです。次から次へと来ますから。

 

もちろんアバラもどんどん降ってきます。作業が遅いと山積みです。

山になりすぎて作業場が狭くなり余計作業が遅くなり更に山になるという地獄のアバラスパイラルに毎日陥ります。それでもラインはなかなか止まってくれません。

 

リブスライスは3人から5人で分担して流れ作業で行いますが、チームワークが悪いと余計にアバラスパイラルです。

 

助っ人が来るか、ラインが止まるまで耐えるしかありません。

 

リブスライサーは、重たいアバラを扱い、アバラに埋もれることもあるので、スライサーの中でも結構ハードなポジションでした。

 

作業を効率よくするためにナイフの刃な何より重要

 

これは作業工程の話ではないんですが、肉を切ったりする工程にとってかなり重要なのがナイフの手入れです。

 

僕は毎日研ぐどころか休憩のたびに、更には一時的にラインが止まる度に研いでました。

 

ちゃんと研げているナイフと、そうでないナイフは本当に雲泥の差です。

同じ肉を切るのでも研げているナイフはまるでプリンを切るかの如く、プルンと刃が入ります。

全く研げていないナイフは肉を切っているのに肉の繊維質がブチブチとちぎれる感覚がして、麻布を切っている様な感じです。

 

これでは全く仕事がはかどらず、無駄な力を必要とし筋力も体力も消耗し直ぐにヘトヘト、アバラは山積み最悪の状況です。

 

ではどうやってナイフを手入れするかというと、新人のうちは仕事終わりにナイフお手入れお願いボックスに預けて置くと機械で研いでくれて翌日ピンピンのナイフを使えます。

 

しかしこれは機械で研ぐので刃の消耗が激しく、自腹買い取りのナイフがもったいないのと、一日一回しか研げません。

 

仕事中空いた時間を使って研ぎたい場合や自分で研ぎたい人は、工場が用意してくれてる四角い砥石を使って研ぎます。

しかしこれには結構な技術が必要でなかなか上手く研げません。何度も何度も研いで慣れるしかありません。

さらに砥石の数が作業員に対してかなり少ないので作業開始前なんかは大行列。なかなか大変です。

 

しかし砥石は慣れれは機械で研いでもらうよりも鋭くできるようになります。

 

更に上の鋭さを求めるなら、ランスキーという特殊な砥ぎ棒を自腹で購入します。

 

これはかなりよく研げます。棒本体と砥石が別売りで、平たい棒の両面に2種類の砥石が取り付けれるようになってます。

 

全部で100ドル以上はしたと思います。

 

更に重要なのが作業中です。作業中もどんどん刃は切れなくなっていきます。 でも次々の次の肉が降ってくる中毎回砥石のところまで言って研ぐ訳には行きません。

 

そこで役立つのが応急処置の研ぎ棒です。コレもかなり重要です。

 

最初は初心者用のおもちゃみたいなカチャカチャするヤツ買わされるんですが、はっきり言ってタダのおもちゃです。

 

少しナイフの重要性がわかってくると、スチールと呼ばれる研ぎ帽が欲しくなってきます。

良くシェフが肉とか切る前にシャキンシャキンってナイフに擦りつけているやつです。コレがすごいんです。

 

新人の頃は研げないナイフでモタモタ仕事してると、慣れてる台湾人とかがちょっと貸してみってナイフをスチールでシャシャシャってやってくれるんですが、切れ味がね。すごい良くなるんです。

 

それを何回かやってもらう内に、買っちゃいますよね。70ドルです。結構なお値段ですが商売道具ですから。

コレが使い方難しくて、慣れるまではなかなか切れるようにならないんです。ポイントは常に両面同じ角度で、出来る限りソフトタッチで。

 

コレにも慣れてくると更にもう一個ポリッシュっていうおんなじ形したピカピカの仕上げ用の研ぎ棒があるんですが、仕上げなんて要らんやろぉ。

とか思ってたんですが、更に倍くらいスムーズに切れるようになるんです。

 

僕はこの仕事始めた頃は一ドルでも多く貯めてオーストラリアを出るって思ってたんで、おもちゃのカチャカチャと工場備え付けの砥石で十分や!

とか思ってたんですが、毎日ハードな仕事でどんどん疲弊していく体をいたわるために最終的に全部買っちゃいましたよ。

だってナイフ切れるほうが楽に早く仕事できるから。

 

トータル300ドル位上はかかってますね。まぁ必要経費です。

 

さらなる重労働、ボーナーの過酷な作業内容

 

さてナイフについて語りすぎました。

 

少しでも稼ぎたかった僕はスーパーバイザーに何度も給料を上げてほしいからボーナーにならせてくれと頼んでいました。

 

配置の都合もあってか中々なれなかったんですが、3ヶ月ほど立った頃やっとボーナーに変わらせてもらえました。

でも一ヶ月目位で時給ちょっと上がってから、その後上がることはなかったんですが。

人によっては半年でやっと上げてもらえたとか言ってたんで、アピールしてて良かったです。海外で働く際はドンドン昇給のアビールをしましょう。

 

 

ボーナーは工場全体でも1,2を争うハードジョブだそうです。でもココボーニングルームでは花形のポジション。

何てったって一段上がったまるで舞台のようなところで一番ハードな仕事をする選ばれし精鋭ですから。スライサー時代に下から見上げる姿は輝いて見えましたよ。

 

んで、実際やってみると、半端ない。

20種類ほどあるボーニングの工程の一つについて、最初は先輩ボーナーに教えてもらいながら二人で交互に捌いていくんですが、間に合わない。

何度やっても間に合わない。一日、1000位の流れてくるうちの半分、500回はおんなじ事やるんですが、何日やっても独り立ちできず自身喪失です。

 

3ヶ月でかなり慣れてきた体も最初の頃より疲労が激しく毎晩筋肉痛でよく眠れず、手首も痛め、爪も剥がれ。

想像以上ハードだとは聞いてましたが、想像以上にハードでした。

 

それでも2週間以上すると徐々に一人で任されるようになり、たまに下で山積みになっているアバラの助っ人に行ったりと、必要とされている感が生まれ、中々楽しく働けました。

 

骨から肉を剥がすのは本当に力ではなくコツが大事で、切るべき筋を着ればペロンと剥がれ落ちてくれるんです。

あとは刃の切れ味。コレはスライサーの時よりかなり重要さが増しました。サクッと切れないとペロンと落ちないんです。

 

最終的にボーナーのポジションも2箇所くらいできるようになり充実したミートファクトリー生活でした。

 

一日の仕事の流れ

 

最後に工場勤務の一日の全体の流れをまとめたいと思います。

僕が働いていた日勤のシフトに着いてです。

 

朝 4:45 出勤
その日の作業服を受取り着替え、作業場へ
5:00  作業開始
約2.5時間 ひたすら肉と戦う
7:30  休憩
30分間、飯食ったり寝たり  弁当でも良いし食堂もある。
8:00  作業再開
約2.5時間 ひたすら肉と戦う
10:30 休憩
30分間、飯食ったり寝たり
11:00 作業再開
約2.5時間 ひたすら肉と戦う
昼 1:30 作業終了
着替えて作業服返して帰宅

 

だいだいこんな感じで作業時間は日によって増減します。

 

朝早いですが、昼過ぎには帰れます。

お天道様が高いうちに帰宅できるのは気分がいいですよ。

 

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働いてる間に住むところ

 

働いている間、どんなところに住むのか気になりますよね。

きつい仕事ですからプライベートでゆっくりくつろげるのかは重要です。

 

エージェントの用意したシェアハウス

 

上記のような方法で工場のエージェントと話がついたら、工場のある街に行きマネージャーと会い、まずエージェントが用意したアコモデーションに入居します。

 

従業員は数百人と居ますので、シェアハウスは工場周辺のあちこちに用意されてます。どういう基準かわかりませんが住む家はエージェントが勝手に決めます。

 

後々、他の従業員と仲良くなって、そっちに移りたいとなればエージェントに相談し移ることも可能です。

 

最初に決められた家は、住んでいた日本人と韓国人の相性が悪く、ほかの賃貸契約上での問題も有って契約解消し解散となり引っ越ししました。

 

このアコモデーション、必要なければ出ても構いません。

 

バックパッカーズホステル(バッパー)

 

少し工場から距離ありますが結構安く泊まれるバッパーあります。工場従業員への長期割引があり、週100ドルでした。

 

工場へは自転車で20分程です。上り下りが結構あってキツかったです。

 

夫婦経営のバッパーで夫婦ともに親切でした。自転車の調子が悪いと直したりしてくれました。

 

キッチンもシャワー・トイレもきれいでリビングも広く快適。めちゃめちゃいい環境でした。

 

近くにはスケボーパークがあり大人も子供も一緒に楽しめます。

 

シェアハウスを契約する

 

自分で不動産屋行って家を借りるという手もあります。しかし金銭的に一人では厳しいので仲間を数名集めてしましょう。

 

もしくはすでに自分らで借りているヤツらと仲良くなれば入居させてもらえます。

トラブルを起こさないようにお互いを思い合って生活しましょう。

 

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まとめ

 

今回、ミートファクトリーでの実際の仕事内容を、僕の経験をもとに詳しく説明しました。

噂通りのかなりハードな仕事です。

しかしお給料はやっぱり結構良いんです。

 

今回結構ながくなりましたので次回、次こそやっとミートファクトリーでの給料について。働いてる間の生活がどんな感じだったかをお伝えしたいと思います。

 

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最後まで読んでいただいてありがとうございます。

 

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