ドライバーはとても魅力的なクラブです。まともに当たると、200m先の遥か彼方までボールは飛んでいきます。
しかし皆さんは、「ドライバーは長いからとても難しいものだ」と思ってしまっているでしょう。
その考えを払拭すべく、とっておきのドライバーの打ち方を伝授いたします。
ドライバーの打ち方は難しいのか?
ドライバーが難しく苦手な印象を持つ第一の原因は、やはりその長さでしょう。
長いクラブで正確に、あの小さなゴルフボールに当てることは、とても難しく感じて当然のことなのです。
しかし私から言わせてもらえば、ドライバーはティグラウンドの常に平らな所からティアップして打てるので、一度コツを覚えてしまえば、決して難しいクラブではありません。
これで大丈夫!ドライバーの打ち方
ドライバーの打ち方の前に、まずはアドレスの時の注意点です。
他のクラブよりもかなりクラブが長いため、その分スタンスを広くする必要があります。スタンスを広くすれば、当然体重が右足に多く乗る形になります。
そして、ボールの右側半分を見るように顔を少し傾けて構えます。
これがアイアンショットだと、ボールをほぼ真上から見る形になるのですが、こうすることで、ややアッパーブロー気味にボールを捉えることができるのです。
ティアップする高さは、自分の持っているドライバーに合わせて調節します。だいたいドライバーのクラブヘッドの上から、ボールが半分出ているくらいの高さが標準でしょう。
あまり高くすると高いボールが出て、左に行きやすくなり、低くすると、低いボールが出て右に行きやすくなります。
前傾角度はあまり突っ立ち過ぎず、30度くらい前傾すると良いでしょう。
次にグリップですが、飛ばそうとつい強く握ってしまう人がいるのですが、そのように握るとインパクトでスナップが効かせられなくなりますので、柔らかく握るようにします。
昔のアメリカのトッププロ、サムスニードは、グリップの握る強さについて、「小鳥を両手の中で持つようなイメージだ」と言っています。
そこから体の回転でクラブを引き上げます。この時下半身を動かさないで、左の肩を深く入れることを意識します。
ドライバーは腕や肩の力だけで打っても、遠くへは飛んでくれません。
ヘッドスピードが50m/sある人でも、そのようなスイングの場合それほど飛距離が出ません。
体を十分に捻って、その捻り戻しで飛距離を稼ぎます。
トップの位置で、多少クラブが地面と平行よりも下がっても構いません。
しっかり体が回っていれば、それはオーバースイングとは言いません。
ドライバーは決してトップから力まない
せっかくトップで蓄えられたパワーを、トップで力んでしまったために、ミスショットになってしまっては元も子もありません。
右足に乗った体重を、上半身をリラックスしたまま、今度は左足に乗せてあげるのです。
この時体重は、左のかかとあたりに乗っているのが好ましいです。
ドライバーは遠心力をイメージ
ドライバーは腕で早く振るよりも、遠心力を使って大きく振るようにイメージしたほうが、正確に、そしてより遠くへ飛ばせるようになります。
この意識は、他のどのクラブよりも持っておきたいものです。
野球をやっていた方には、アウトコース低めのボールを、右バッターだとレフトへ引っ張っていくような感じのイメージで振ると良いでしょう。
このイメージを掴むのには、練習スイング用の長い棒を振ったり、実際に、バットでアウトコース低めを想定して振ると身に付けることができます。
しっかり体重の移動を感じながら、フィニッシュまで持っていきます。
ドライバーの打ち方が上達する練習法
練習場へ行って周りを見渡しますと、ドライバーを練習するのに、いきなり大きく振り回して打つプレーヤーが多いように思われます。
ここでは効果的な練習方法をお教えします。
アイアンショットでも言えることなのですが、アプローチショットでうまく当たらない人が、フルスイングしてうまく当たるわけがありません。
ですからまず最初に、ドライバーでも左右の腰の高さまで上げる練習から行います。クラブを少し短く握り、足の幅も肩幅くらいに狭くします。
ボールはティの上に乗せて打ちます。
その次は肩の高さまで上げて打ってみます。最初はなかなかうまく当たらず、ボールもあまり上がってくれないでしょう。
しかし練習を続けていくと、ある程度真っすぐ飛び、ボールの高さも上がってきます。
そこで初めてフルスイングの練習をします。
決して慌てず、気長に練習を続けていきましょう。
ドライバーとっておきの打ち方の基本まとめ
1. ドライバーは決して難しいクラブではありません。先入観を捨てて練習に取り組みましょう。
2. 決して力任せに打ってはいけません。体を十分に捻ってスイングしましょう。
3. 普段からゆったり振るための練習スイングを欠かさず行いましょう。
4. 練習場ではアプローチショットのような小さいスイングから始め、徐々にスイングを大きくしていきましょう。
ドライバーは、すぐには上手に打てるようになりません。
練習する時には、しっかりチェックポイントを持ってボールを打ちましょう。
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